読書感想文 月間致知7月号
『仕事と人生に生かすドラッカーの教え 佐藤等』
「本当に行うべき事は優先順位の決定ではない
劣後順位の決定、すなわち取り組むべきでない仕事の決定だ」
この言葉は深いなと思います。
自分が何をなすべきか、それを見つけていくために、
ドラッカーは自分の目標と仕事ぶりと成果を、常に振り返っています。
取り組むべきでないことを決める。
言うのは簡単ですが、自分を研ぎ澄ましていかないと、見えてこないものです。
自分は何をしたいのか、自分の強みと伸ばしたいこと、成果を上げる上で邪魔になっている事、それらが見えないと、取り組むべきでないことは見えてきません。
「自分がどうありたいか」を探求していく事で磨き上げるのでしょう。
生きていく中で、いろんな知識や経験や、また煩悩を含めて、自分の上に積み重なっています。知らず知らずのうちに、積み重なった物のせいで、自分の核が見えなくなっているでしょう。
ドラッカーは禅宗の祖・達磨大師の生き方の中に、自分の外側にあるものを廃棄し、
内面に集中すべき事の大切さを見たといいます。
その要諦は「省くこと」だと。
人生いろいろ積み重ねた足し算の後は、研ぎ澄ましていく引き算だな。
いやいや、そうでは無いな。足してから引く生き方では無く、
常に引き算を意識しながら、日々鍛錬して強みを伸ばすための足し算だ。
ドラッカーのこの言葉を今日は大切に刻んでおこう。
「知識ではなく叡智に、力ではなく自己規律に、成功ではなく卓越性に焦点を合わせた生き方」