問題解決にわかりやすい方程式があればいいな、と思う。
困っていることに対して明快な処方箋があれば、すぐに苦境を脱することができる、
脱したい、そんな願望から問題解決に対する期待が高まる。支援を要請してくる営業部は
わかりやすい処方箋を求めてくる。
でもね、
僕らは「正解のない時代に、不安定なところに留まる勇気」、それが必要だ。
そんな話を職場でしていた。
「人事(じんじ)」、違う読み方では「人ごと」。
お前ら人事部はいいよなぁ、他人事なんだよなぁと、営業部から言われる。
支援者は、問題を抱えている当事者そのものではない。
当事者ではないが、どれだけ本気になって現場に関わるかが問われる。
ただ、支援者が、当事者とそのまま同じ気持ちになって良いわけでもない。
「ひとごと」でも良いのだ。
所詮、「他人は変えられない」、
変わりたいと思うその人を、全力で応援するのが支援者の役回り。
想いのある支援者であればこそ、「他人事」の精神を持っている必要がある。
そんな深い議論を職場でできて嬉しかった。
「組織開発に必勝パターンは無い」
その道のプロから言われた言葉。
自分の人生を振り返ってもそうだ。
一人ひとり、組織それぞれ、1つとして同じ状態ではない、同じ目的を持っていない。
だから「必勝パターンは無い」のだ。
不安定な、常に同じでない状況を愉しめるか、
変化を愉しむ心を持つことこそが、必勝パターンなのではと想う。