昨日は海外含めて経験の長い、プロコーチとのランチ会だった。
その方の言葉、「コーチングを通じて自分の輪郭がはっきりした」にウンウンと頷いた。
コーチングとは何か
国際コーチング連盟の倫理規定では以下のように定義している。
「コーチング」—思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の
可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を
築くこと。
コーチは先生ではなく、クライアントとの協業関係に基づいて、クライアントの可能性を
最大化するための伴走者。
対人支援をする中で、なぜコーチ自身の輪郭もはっきりしていくのだろうか?
プロコーチほどの経験を積んだわけではないが、仲間との振り返り会や、仕事での対人
支援を通じて、なんとなく分かる気がする。
自分の輪郭とは、自分の姿形を把握すること。
自分が認識している内的な姿、他者が自分を認識する外的な姿。
両方合わせて自分の輪郭が立ち上がる。
内省して自分を見つめていくと、より内的な自分が立ち上がる。
面白いのが、自分を見つめているだけでは自分は立ち上がらない。
むかし自分を見つめ直すために、1週間、単独で山へ籠った。こんこんと自分との対話を
行ったが、人とまみれている今の方が、自分の輪郭が立ち上がっている気がする。
自分を知るには、他者からの視点、他者と自分の相違、そこから自分を知るヒントが
見つかると思う。コーチはクライアントの内的な世界にも目を向け、相手の心象風景を
映し出す鏡のような関わりで、クライアントに感じた事を返し、時に、他者ならではの
視座視点をもって問いを返す。クライアントの心の泉にある潜在力を引き出すために、
問い続ける役割だ。
クライアントの心様を映す鏡の存在であろうする、そのためには自分の心身を整えないと
向き合えない。他者と向き合うことで自分の心様も磨かれていく。
そして自分自身の輪郭も現れてくるのだ。
対人支援の仕事は奥深く面白い。