こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

自分の輪郭

 

昨日は海外含めて経験の長い、プロコーチとのランチ会だった。

その方の言葉、「コーチングを通じて自分の輪郭がはっきりした」にウンウンと頷いた。

 

コーチングとは何か

国際コーチング連盟の倫理規定では以下のように定義している。

コーチング」—思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の

可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を

築くこと。

 

コーチは先生ではなく、クライアントとの協業関係に基づいて、クライアントの可能性を

最大化するための伴走者。

 

対人支援をする中で、なぜコーチ自身の輪郭もはっきりしていくのだろうか?

プロコーチほどの経験を積んだわけではないが、仲間との振り返り会や、仕事での対人

支援を通じて、なんとなく分かる気がする。

 

自分の輪郭とは、自分の姿形を把握すること。

自分が認識している内的な姿、他者が自分を認識する外的な姿。

両方合わせて自分の輪郭が立ち上がる。

 

内省して自分を見つめていくと、より内的な自分が立ち上がる。

面白いのが、自分を見つめているだけでは自分は立ち上がらない。

むかし自分を見つめ直すために、1週間、単独で山へ籠った。こんこんと自分との対話を

行ったが、人とまみれている今の方が、自分の輪郭が立ち上がっている気がする。

 

自分を知るには、他者からの視点、他者と自分の相違、そこから自分を知るヒントが

見つかると思う。コーチはクライアントの内的な世界にも目を向け、相手の心象風景を

映し出す鏡のような関わりで、クライアントに感じた事を返し、時に、他者ならではの

視座視点をもって問いを返す。クライアントの心の泉にある潜在力を引き出すために、

問い続ける役割だ。

 

クライアントの心様を映す鏡の存在であろうする、そのためには自分の心身を整えないと

向き合えない。他者と向き合うことで自分の心様も磨かれていく。

そして自分自身の輪郭も現れてくるのだ。

対人支援の仕事は奥深く面白い。