転機が訪れ奮闘している友の話を聞いて、昔の自分のトンネル時代を思い出した。
ブラジルから帰国後、会社の中で自分の居場所を見出せず迷子になっていた。
ブラジル駐在時代は駆け回って、事業買収にも絡んだし、会社人生2番目の天職だった。
帰国後の落ち込みが激しかった。トンネルを抜け出るのに4年かかった。
道中では一向に出口が見えないことがものすごく苦しかった、もがいていた。
会社に行って、「今日は何やろうか、なんで時間を潰そうか」、そんな経験をする事は
初めてだった。会社で意義を見いだせる仕事がなかった。
会社は定時でさっさと上がり、図書館に行ったり学びに行ったり、まっすぐ家に帰ること
ができなかった。まっすぐ家に帰って、情けない自分の姿を家族に見せるのが嫌だった。
出口が見えない中で、図書館に行っていろんな本を手当たり次第に読んで、何かを
つかもうともがいていた時代。
今振り返り、何を掴めたかを1つ挙げるとすれば、「自分の可能性を信じたこと」。
何も展望がない中でもがいていたけど、学びと人のご縁を得て、そこから人生が好転して
いった。昔は思いもよらなかった人事の仕事に就けたのも、あのトンネル時代の4年が
あったからこそだ。
人それぞれの地獄がある。渦中にいる友の苦しみは分からない。
だけど言える、
「今の苦しみの意味は将来にきっとわかる。だから今はただ、のたうち回ろう、
自分の可能性を信じて」。
ファイトッ!