アメリカの思想家ケン・ウィルバーが提唱したインテグラル理論。
世界や物事を統合的、包括的に捉えるメタ理論だ。
その中で4象限のフレームワークがある。
"個人"と"集団"の縦軸と、"外面"と"内面"の横軸で4つに分けられる。
それぞれの象限は、①個の内面、②個の外面、③集合の内面、④集合の外面。
昔の僕は「個の外面」に苦しんでいた。
自分が他者からどう見られるのか、見られたいのかにとらわれていた、
ようは"ええ格好しい"だ。
その後道に迷ってこんこんと、「個の内面」を掘り下げていった。
内省して、自分が何を望んでいるのか、自分はどうありたいのか、願いは、
そういったことを考えてきた。
いま自分の関心は「集合」に移ってきた。
自分を理解するには自分だけではわからない、他者を写し鏡として自分を知る。
他者と交わることでより自分が立体的に立ち上がる。
そして、集合に関心が向いてきたのは、
組織の中にある、言葉として語られないモヤモヤとした想いを感じるからだ。
空気を読む忖度するそして発言を控える、そういったモヤモヤがある一方で、
なんとなくみんな感じている前向きなモヤモヤ、それをうまく表現するコトバをつかめて
いない状態もある。
その場で感じる、未来につながる熱っぽいもの。
それを感じるのだけど、それが何かをうまく表せない。
あなたと私の間に熱が高まっているんだけど、どう表現したら良いのだろう。
あなたと私の未来が重なる、ことばになっていない想い。
それを形にできれば一歩先に進められる。
それを組織開発のアプローチで、ことばにする営みを続けている。