こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

集合のことば

 

アメリカの思想家ケン・ウィルバーが提唱したインテグラル理論

世界や物事を統合的、包括的に捉えるメタ理論だ。

その中で4象限のフレームワークがある。

 

"個人"と"集団"の縦軸と、"外面"と"内面"の横軸で4つに分けられる。

それぞれの象限は、①個の内面、②個の外面、③集合の内面、④集合の外面。

 

昔の僕は「個の外面」に苦しんでいた。

自分が他者からどう見られるのか、見られたいのかにとらわれていた、

ようは"ええ格好しい"だ。

 

その後道に迷ってこんこんと、「個の内面」を掘り下げていった。

内省して、自分が何を望んでいるのか、自分はどうありたいのか、願いは、

そういったことを考えてきた。

 

いま自分の関心は「集合」に移ってきた。

自分を理解するには自分だけではわからない、他者を写し鏡として自分を知る。

他者と交わることでより自分が立体的に立ち上がる。

 

そして、集合に関心が向いてきたのは、

組織の中にある、言葉として語られないモヤモヤとした想いを感じるからだ。

 

空気を読む忖度するそして発言を控える、そういったモヤモヤがある一方で、

なんとなくみんな感じている前向きなモヤモヤ、それをうまく表現するコトバをつかめて

いない状態もある。

 

その場で感じる、未来につながる熱っぽいもの。

それを感じるのだけど、それが何かをうまく表せない。

あなたと私の間に熱が高まっているんだけど、どう表現したら良いのだろう。

 

あなたと私の未来が重なる、ことばになっていない想い。

それを形にできれば一歩先に進められる。

それを組織開発のアプローチで、ことばにする営みを続けている。