こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

迷いながらも歩く

 

いろいろなことを体験し、

自分の頭の中にインスパイアされるものが溜まっていった時、

そうしたときに素敵な文章に出会うと、

その体験が自分にもたらしたものが、体内に染み込んでいく気がする。

若松英輔さんからいただいた、素敵な一節。

 

歩くように考えるのではなく、歩くことと考えることの間に隙間がなくなる瞬間に、

出来事は起こる。ここでの「歩く」とは、静止していないことを表現してもいるが、

慌てふためいているのでもない。

時空になじむように、世界に寄り添うように生きることを意味している。

疾走する者には、道端に咲く花は容易に目に入らない。

その花弁を彩る神秘と真実はけっして知られない。

 

分かろうとすることが情愛の証であるなら、いつでも立ち止まれるように

ゆっくりと歩き始めることはその顕われであるのかもしれない。

また歩くことは、挨拶のようなものかもしれない。

それは分かることから分かり合うことへと育って行く。