こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

具体と抽象

 

これからの組織開発をどう進めるのか、仲間と議論を始めている。

しかしながら議論は空中戦に飛びがちだ。

 

マネージャーは全社戦略のレイヤーで語ることが多い。私たちと関係のない上の世界の話

だと、参加者に思われると議論は噛み合わない。上の世界と下の世界、これは分断されて

いるものではなく全てつながり相互作用しあっている。

 

会社組織で言うと上の世界とは、親会社、役員部長といったヒエラルキーの上の方々の

話しだと捉える。上が決めたことだから私たちは関係ないと、下の世界の住人は言いたく

なる。しかし「フラクタル構造」、一部は全体と自己相似の構造を持つという。

問題構造は上でも下でも同じようなものを持つのだ。あなたの問題は私たちの問題かも

しれない、私も問題の一部かもと謙虚に自分を振り返りたい。

 

議論が空中戦にならないための視点、それは「具体と抽象だ」。

現場は個別具体でまみれている。現場により問題も様々、問題の数は無限にある。

しかしながら時間と金のリソースは有限、優先順位をつけなければならない。

 

具体の世界から1つレイヤーを上げる、それが抽象度を上げること。

様々な問題を塊で捉える、ひとつの言葉で括れると、沢山ありすぎた問題から

解くべき課題に絞れてくる。

 

問題症状を眺めているだけでは何も始まらない。みんなで解決しようと合意するために、

皆の視座をあげて捉えよう。バナナ、りんご、柿、抽象度を上げて括れば"果物"。

みんなの知恵で一括りにまとめて、我々のエネルギーを注ぐ対象を決めていこう。