これからの組織開発をどう進めるのか、仲間と議論を始めている。
しかしながら議論は空中戦に飛びがちだ。
マネージャーは全社戦略のレイヤーで語ることが多い。私たちと関係のない上の世界の話
だと、参加者に思われると議論は噛み合わない。上の世界と下の世界、これは分断されて
いるものではなく全てつながり相互作用しあっている。
会社組織で言うと上の世界とは、親会社、役員部長といったヒエラルキーの上の方々の
話しだと捉える。上が決めたことだから私たちは関係ないと、下の世界の住人は言いたく
なる。しかし「フラクタル構造」、一部は全体と自己相似の構造を持つという。
問題構造は上でも下でも同じようなものを持つのだ。あなたの問題は私たちの問題かも
しれない、私も問題の一部かもと謙虚に自分を振り返りたい。
議論が空中戦にならないための視点、それは「具体と抽象だ」。
現場は個別具体でまみれている。現場により問題も様々、問題の数は無限にある。
しかしながら時間と金のリソースは有限、優先順位をつけなければならない。
具体の世界から1つレイヤーを上げる、それが抽象度を上げること。
様々な問題を塊で捉える、ひとつの言葉で括れると、沢山ありすぎた問題から
解くべき課題に絞れてくる。
問題症状を眺めているだけでは何も始まらない。みんなで解決しようと合意するために、
皆の視座をあげて捉えよう。バナナ、りんご、柿、抽象度を上げて括れば"果物"。
みんなの知恵で一括りにまとめて、我々のエネルギーを注ぐ対象を決めていこう。