こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

できない自分から始まる

 

成人発達理論からの学びのシェア。

米国デューク大学のマイケルチャベス教授の言葉、「リーダーの責任とは、部下が受け

いれることができるペースで部下を裏切り続けることである」。

 

この言葉の意味は、リーダーが全てのことをできるのではなく、自分にはできないことが

あることを示しチーム総体として成し遂げていくこと、そして自分を超えていくような

人材を育成すること、それがリーダーの責任だと。

 

発達するとは、発達していくとできないことが現れてくることでもあるそうだ。

段階が発達すると、抽象的な概念形成が得意になる一方、具体的なことができなくなる。

個人としての限界を受け容れていく謙虚さが、発達のプロセスであるとも言う。

 

できないことを受けいれる謙虚さ。そしてできないことを周りにもいえる素直さ。

全知全能の強いリーダーではなく、弱さを認められる強さなのだろう。

そして、そんな自分を過信しない謙虚さが、自分のアジェンダに人を従えるのではない、

一人ひとりを大切にしたチームづくりに繋がる。

 

大きな眼差しを持って、大きなシステムの中で、

自分も他者も活かして価値を生みだしていく。

できない自分を受け容れる謙虚さから、

自分ひとりではなしえなかったことが始まるのだろう。

 

だから、できない自分でも大丈夫なのだ。