成人発達理論からの学びのシェア。
米国デューク大学のマイケルチャベス教授の言葉、「リーダーの責任とは、部下が受け
いれることができるペースで部下を裏切り続けることである」。
この言葉の意味は、リーダーが全てのことをできるのではなく、自分にはできないことが
あることを示しチーム総体として成し遂げていくこと、そして自分を超えていくような
人材を育成すること、それがリーダーの責任だと。
発達するとは、発達していくとできないことが現れてくることでもあるそうだ。
段階が発達すると、抽象的な概念形成が得意になる一方、具体的なことができなくなる。
個人としての限界を受け容れていく謙虚さが、発達のプロセスであるとも言う。
できないことを受けいれる謙虚さ。そしてできないことを周りにもいえる素直さ。
全知全能の強いリーダーではなく、弱さを認められる強さなのだろう。
そして、そんな自分を過信しない謙虚さが、自分のアジェンダに人を従えるのではない、
一人ひとりを大切にしたチームづくりに繋がる。
大きな眼差しを持って、大きなシステムの中で、
自分も他者も活かして価値を生みだしていく。
できない自分を受け容れる謙虚さから、
自分ひとりではなしえなかったことが始まるのだろう。
だから、できない自分でも大丈夫なのだ。