こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

 

ユング心理学で内的なコンテイナー(心の容器)という言葉があることを知った。

 

心の容器をしっかり保っていられないと、心のプロセスはザルに水のごとく流れてしまう

という。心に安全、安定を保たれる場所があると、自分を育んでいく土壌があるという

ことなのか。心の土壌がしっかりしているとそこから、心の変容、質的変化、真の成長、

成熟を促すという。

 

器という言葉は、僕にとってもキーワードだ。

人間的成長を果たしていくために、自分の器を大きくしたいと願っている。

最近は、器というのは自分だけに閉じているものではなく、周囲の他者も含めた関係性の

中で、自分と他者も入れて拡張する感じがしている。

 

心の器というのは、自由自在に形を変えるものだと思う。

その器は水でできているようであり、でもときには火に変化したり伸縮したり、

硬くなったり柔らかくなったり、また器の膜は厚くなったり薄くなったり、

心の重量は重くなったり軽くなったり。

 

心の器は、自分と自分を取り巻く環境の相互作用を受けて、自由自在に形を変えていく

ものなんだろう。僕の興味関心は、他者を含めた大きな器をつくること。

その器は暖かくて温もりがあり、みんなを包み込んでしまう伸縮性があるもの。

 

その器は、人を窮屈にしたり、枠組みの中に押し込めてしまうものではない。

みんなが自分らしく、背伸びをしたいときには大きく広がるような器。

そんな器をみんなで創っていきたい。