こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

自分の中にあるインクを出し切る

月刊致知11月号感想文 

 

「消えそうで消えないマジックペンみたいなのが岩田稔」、

阪神ピッチャーの岩田が引退前年に450日ぶりに勝利を上げて叫んだ声。

 

マジックペンは字が薄くなっても、時間を空けるとまた書けるようになる。

消えないのはまだインクが残っている。インクを出し切って生きる、その宣言だった。

 

やられた、読んでじわじわと心がさざめいた。

最近ぼくは気付いた、自分の軸は商社マンだと。

人事畑に転向してコーチング、キャリコンや組織開発を学び、この領域でのプロ度を

増そうとしてる。だけど、ぼくは人事マンになりたい訳じゃないんだ。

人事を領域とした商社マンでありたいんだって、気づいたんだ。

 

同じ会社に勤め続け50を過ぎて、見方によっては出涸らしの年代に差し掛かっている。

そんなふうに見られたって構わないじゃないか、と岩田がぼくを明るくどやしつける

ようだ。彼はずっと一軍で投げられない時も「困った時の岩田」であろうと決意して

備えていた。彼がなかなか現役を引退できなかったのは、入団会見時に「1型糖尿病患者

の希望の星になりたい」と宣言し、プロで投げ続けることで誰かへ「なんだってできる

よ」を示すためにマウンドにこだわったそうだ。

 

自分であることを諦めない。自分のインクが残っていて、困った時に誰かのお役に立てる

のであれば、まだまだやれる。「商社マンとして、未来を拓く挑戦をする」。

かつて憧れた商社マン、そこに近づけるように、まだ未だインクを出し切ろう。

俺の出番はある。