何故かわからないけど、読んで涙がにじんできました。
八木重吉は昭和2年に29歳で没したクリスチャン詩人で、死後に名声が高まった人です。
平易な言葉で心をテーマとした詩を多く書いています。
わたしの心に分け入ってきた詩を読みます。
『咲く心
うれしさは
こころ 咲きいずる日なり
秋、山に向かひて うれひあれば
わがこころ 花と咲くなり 』
秋は美しさと物悲しさが紅葉の中に同居している気がします。
うれいには、漢字で秋の心と書く「愁」があります、
これは、嘆き悲しむこと。
重吉は、嘆き悲しむ心に、
次に生まれる花を見出したのでしょうか
心に花が咲くのは勢い盛んな時ばかりで無い、
嘆き悲しむ時にでも、心を咲かせることができるんだ。
大丈夫だよ、そんなエールを送ってくれるように感じました。
花が咲き乱れる季節です。
憂いがあり花に目が向かない沈んだ時もあるでしょう。
大丈夫、心咲きいずる日は訪れます。
そして、ココロは嬉しさで包まれます。