嫌われる勇気
『オレ、嫌われても気にしないっす』
行きつけの美容院のお兄さん
ビジュアル系、タトゥーも入ってる彼とのお喋りを、僕は楽しんでいる
「ゴールデンウィークもやってるのね」
『そうなんすよー、オレ休みたいんですけどね〜』
店長らしい人が傍らにいても、遠慮のない彼
「休みなく働いて、どうやってストレス発散してるの?」
『オレ、ストレスを溜めない性分なんです。ハッキリ物言いますし』
「うらやましいなぁ、昔から、そういう自分だったの?」
『学生の時はいじめられてたんです、仲良かった奴が急にヨソヨソしくなったり。
オレは昔からハッキリ物言って相手をイラつかせていたかも、笑』
『嫌われてもイイやって思えるのは、いじめられてた事もある。
俺、嫁さんが大好きなんすよ〜。そこがあれば全然大丈夫』
「イイね〜♪」
嫌われたっていい
そう言い切れる彼はとっても清々しく、格好いい奴だ
素敵な奥さんに恵まれているからだな〜
「嫁さん、大切にしろよっ!」