秋は夕暮れ
ラグビー観戦からの帰り道。
刻々と変わっていく夕暮れを眺めながらのドライブ。
田んぼ道を走っていたので空がとても広く、遠くには山々が。
日が山の方へ落ちていく様が美しかった。
空の上はまだ青い、だけど地平線は深い青、
そして、グラデーションの紫で天井の青まで繋がっている。
美しい空を眺めながら、たわいもない嫁さんとの会話が愉しかった。
驚いたが、嫁さんが口ずさんだ、
「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、
三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。」
枕草子の一節だ。千年ちょっと前の随筆になる。
人工物の少ない広い空にあらためて、美しい秋の夕暮れを感じられた。
昔も今もこの空の美しさは変わらないだろう。
月がこうこうと光を増して、暗い夜にその存在を現した。
美しい瞬間を大好きな家族と過ごす時間。
当たり前の日々を慈しんで、良い時を積み重ねたい。
さぁ今日もまた、素敵な一日を。