こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

3つの矢印

 

人間理解には3つの矢印があろう。

ひとつは自分に対する矢印の"内省"、ふたつめは他者に対する矢印の"観察"、

3つ目は人と人との間の矢印の"対比"。

 

ふたつめと3つ目の矢印をどう捉えるかが、ぼくの人間理解の課題だ。

他者を観察する際に、どれだけ相手の中に入っていけるか。

できれば相手の中にすぽんっと入って、その人の目玉を通じて世界を観るように、

なりたい。

相手の人そのものを感じようとする際には、自分の思考や価値観から手離れしたい。

 

他者を理解しようとする際に役立つのが、"対比"の視点だ。

自分と他者との比較、他者同士の比較。

共通点と相違点、それを行ったり来たりしながら、自分と相手と、人同士が様々である

ことを知りたい。

 

もやもやとした、まだ言葉にならない思い。

自分に対しても他者に対しても、理解がおぼつかない思いがある。

そういった時でも、何とかひねり出してでも、自分の思いをいったん言葉に置いてみる。

 

言葉にしようと試みることが、"仮説"の設定。

人間理解を進めるために、まずは仮説を置いてみる。

それは「私が、あなたが、なぜその言動をするのだろうか。それは世界をこう捉えている

のではないか?」。

人がかけている認知の色眼鏡を仮説として置き、そこから人を観察してみるのだ。

 

その人らしさに気づく、そのためには自分の想いをいったん言葉にしておく。

言葉にすることから始まり、そして意識の中に留まり、人間理解が深まっていくのだ。