こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

能動的な感情

 

エーリッヒ・フロムの「愛するということ」の一節より

 

スピノザ(17世紀オランダの哲学者)は感情を、能動的な感情と受動的な感情、「行動」と

「情熱」とに分ける。

能動的感情を行使するとき、人は自由であり、自分の感情の主人公であるが、受動的な

感情を行使するときには、人は駆り立てられ、自分では気づいていない動機の僕である。

かくしてスピノザは、徳と力とは同じひとつのものであるという結論に達する。

羨望、嫉妬、野心、貪欲などは情熱である。

それに対して、愛は行動であり、人間的な力の実践であって、自由でなければ実践
できず、その実践を強制する事は絶対にできない。

〜引用終わり〜

週末は大阪で新入社員時代にお世話になった大先輩と再会した。

「後輩の面倒、目をかけてやるんだぞ」と温かく諭してくれた先輩。

30年前の僕との記憶も覚えてくれていて、その愛に涙が出た。

 

エーリッヒ・フロムは言う、愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。

そして「自ら踏み込む」ものだと。周囲の人に愛をお渡しできるような人間であろう。

大好きな先輩からたくさん頂いた、その精神を受け継いでいこう。