愛憎
仲間との振り返り、娘さんの結婚式を迎えた方のお話を聴いた。
子どもの大きな大きな人生のステージに際して、いろんな想いが去来したでしょう。
子供が生まれてからこれまでの道のりを、自分の親に対する想いも、
いろんなものがごちゃまぜで、簡単に言葉では表せない、
たくさんの想いが詰まっているでしょう。
家族親子関係はシンプルではない。
複雑であるからこそ厄介だし、いろんな想いを乗り越えて、絆がつくられている。
愛と憎しみは二項対立ではなく、くっついているもの。親子関係ではなおさら。
生まれてきたことが、親からの分離。
一心同体で愛ある状態から、痛みを伴って分離され子供として産まれる。
愛を求めながらも、離れ離れになっていなければならない痛み。
痛みに端を発した行動パターンは、逃げたり、乗り越えようと戦ったりする。
現実世界の痛みを感じて、我々は逃避か闘いの行動をとっている、
意識をしないとそこに巻き込まれる。
ただ他の選択肢がある。それが愛だ。
産まれてきて分離されたけど、つながっていたい根源的な願いを我々は持っている。
それが愛なのだろう。