モヤモヤの活かし方
「不安を創造的なエネルギーの源に変えたい」が今週もやっと考えていたテーマ。
東畑開人さんの本に、そうそうっと頷くセンテンスが沢山あった。
『モヤモヤしている時、僕らは不快な気分になり、苦しい思いをします。
実のところ、モヤモヤにも心を守る働きがあるのが重要です。
モヤモヤは不快なものではあるけれど、僕らに良いもの「も」もたらしてくれる。
というのも、スッキリが傷つきの排泄であるのに対して、モヤモヤしているときには、
僕らの心は傷つきを消化しているからです。
あなたの周囲にモヤモヤを一時的に肩代わりしてくれる人がどれだけいるか。
きちんとつながりを持った上でモヤモヤするから、あなたは変化できるわけであって、
孤立した状態で1人モヤモヤを抱え込むならば、致命傷になってしまいます。』
モヤモヤは僕らの心を変化させてくれる媒介。
今週、僕は不安を抱えていた、研修企画の先が見えない、時間的制約がある中で
もがいていた。モヤモヤを抱えていたまま、仲間に仕上がり5合目の生煮え原稿を
見せて壁打ちをしてもらった。仲間の視点に助けられ、そこから一気に改訂作業が
進んだ。
モヤモヤを受け止めて一緒に考えてくれる仲間の存在があったからこそ、
ひとりで不安を抱えずに済んだ。思考停止にならず、自分なりに足を進めることが
出来た。
モヤモヤはときに僕らを「立ちすくませる」阻害要因となる。
僕らの心を変化させてくれる媒介となるには、受け止めてくれる他者の存在が必要だ。
モヤモヤに、暫くは付き合っていける心の余白を持ちたい、
そして、どうしても苦しくなったら仲間に打ち明けて肩代わりしてもらおう。
自分で思いつかなかった良い方向性が見出せるから。
そして僕も、人のモヤモヤを聴いて受け止められる、余白を持つ人間でありたいな。