こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

痛みがあるからこそ

 

親子が分離されて生まれてくる。

「この世界にあるはずだ」と思っている大切なものが、

期待していた形では「ここには"ない"」というなんらかの欠損の痛みを持っている。

これは由佐美加子さんのメンタルモデル

 

自分の心に空洞を感じる"ない"という感覚、欠損を感じるモデルを、価値なし、愛なし、

欠陥欠損、ひとりぼっちの4つと規定している。無いからこそ、これを希求して人生で

得ようともがいていく。それが人生の旅なのだろう。

 

由佐さんはいう、「人生で抱える現実の問題や悩みに対して、ひとりの人間の内的世界が

外側の現実を創り出しているという原理」、「痛みはどういう時に生じるかというと、

「自分の内側でこの世界に「ある」はずだと思っていたものが「外側の世界にはない」と

言う欠乏・欠損の認識が起きる時です。

 

人は痛みを感じたくなくて、その不快な感情を遠ざける回避行動として、

「闘うか、逃げる」かの行動を取っていると言う。自分の行動がどんな痛みに根ざして

いるか、自分を知ることはより良く生きること。

 

由佐さんの言葉が好きだ、「その痛みの奥にある、自分の生命がこの世界に願っている

情熱につながり、そこから人は生きられる」。

 

痛みがあるからこそ、人は懸命に生きるのだろう。