なぜ振り返るのか
毎週仲間との振り返りを2019年から続けている。
ずっと順調に来たわけではなく、途中で苦しくなって止めたいと思った時もあった。
自分の気持ちと行動を振り返るのは、時に苦しい。振り返りは、事前にシートを書いて、
それを仲間4人と話ながら感じたことをいいあう。振り返りを始めた当初はまるで、成果
発表のように、自分が前に進んでいることを話して奮い立たせるような、振り返りだった
と思う。
ただそれでは、常に前進していないと振り返りが書けない。
停滞していること迷っていること、止まっていること、それを人に話せるようになる
には、自分の心が変わる必要があった。
常に成長していないといけないのだろうか、そうではない。成長ってなんだろう。
自分が望んでいること、自分の根っことつながるように思考を深めていくこと、
それを繰り返していった。
自分の外側で起きる出来事や他者との関わりに対して、自分の中で生まれる心の揺れ。
その揺れを掘り下げていくと、自分が大切にしたいものや、自分が魂から願っているもの
が浮かび上がってくる。
外側の世界に反応的だった過去は、自分でいることに不安定だった。
根っことつながった自分で在れるようになってから、反応的な心の揺れが起きても、
その波風が深い水深にある心へおよぼす影響が少なくなったと思う。
仄暗い水底にある魂は変わらないのだ。
そんな変化は、「自分でいて良いのだ」と自分の存在を認められるようになったから
だろう。自分と通ずるために、自分を確かめていくために、立ち止まり自分を振り返る
時間をつくっているんだ。