命を使い切って生きる
月刊致知11月号 感想文 山田西リトルウルフ棚原安子さんのお話
おばちゃんの「運鈍根」、ひとことで言うと何だろう、「貫き通す」かな。
31歳から野球指導を始めて50年ずっと同じことをやり続けて82歳。
自分は82歳まであと30年、そこまで生きるかわからないけど、まだまだやり続けられる
チャンスがある。おばちゃんにとっての"運"とは、貧乏な幼少期そして中学生での壮絶な
いじめ、側からは幸せに見えない境遇も「耐え抜いた人間が勝つ」と悲運として捉える
ことなく肯定的に昇華できている。"鈍"は正にやり続けてきた粘り強さ、信念を持って
続けられる愚直さが鈍なのか。"根"は親が愛情を持って辛抱強く育てる根気だと言う。
僕にとって、根は自分の根っことつながっていること。
自分の源とつながり続けていればやり続けられる。自分が何を望み誰と生きたいか、
そしてどんな世界をつくりたいか。
自分を振り返り問い続けて、根っこを探求する生き方。
自分自身であろうと生きることが愚直に、そして周りの声に左右されず貫き通せる鈍感力
だと思う。そして運、昔はなんて自分の巡り合わせは悪いのだろうと周りを羨み、環境の
せいにしていた悲運家だった、そして悩んでいた。
今は悩む事は無い。
悩むことなくいろいろな課題があると捉える。課題を乗り越えることで自分が磨かれる。
そう思えば悲運などはない。すべてが自分らしく生きるための人生の課題だと思えば、
常に幸運しかないのだ。