こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

漆黒の闇の中で

 

今週の仲間との振り返りを通じてひとつ、至った想いがある。

『お山の漆黒の闇夜の中で、手をつないでいる安心感。前後左右、闇の中で見えないん

 だけど、掌には人の体温を感じている。それだけで安心できる』。

 

人の根源的な願いは、

「自分のことを本当にわかってほしい。自分と同じ思いを他者にも抱いてほしい。

特に、わたしの痛み苦しみを、同じくしてほしい」。そのような強く強く願う思いが、

心の中に居座り続けているように感じる。

 

同じように感じて欲しい、同じような思いを持ってくれる人と出逢えたときに、自分の

心が喜びに満ちる。願い求め続けている、でも同時に、私のことをわかってもらえない、

同じ思いを持つ人はいない、そういうことも感じている。

 

願いと現実が等しく重なる事は無い、そう薄々知っているから、それを現実世界で感じる

と、絶望や虚無が浮かんでくる。わたしは結局、世界で孤独なんだと。

 

愛する人が話してくれた、

「一緒に食事をするだけで良い。自然とつながってしまう」。

同じ思いを持つことができなくても、一緒に食卓を囲みおいしいねと笑い合えるだけで、

人はひとりぼっちなんだけども繋がりを感じて、生きていられる。

 

漆黒の闇夜は怖い。

闇の中に身を置いているといろんな妄想が駆けめぐる。動物や妖怪やいろんなものが周り

に満ち満ちている気がする、不安だ。

人の体温、手のひらの中に感じて、それも複数の人と手を繋いで座っていられたら、

そしたら勇気も湧いてくる。そんな光景が脳内に浮かび、なぜか涙が出た。