自分に矢印を
昨日の面談はうまくいかなかった。終わった時に無力感を感じた、なぜだろう。
その課長さんに現場の声を聴いてもらい、そこから彼が変化することを望んでいた。
その人が課員の声を聴き、自分に矢印を向けて欲しかった。
彼は言う「伝えているんですけどね、伝わってないなぁ」。
現場からは「私をリスペクトしてほしい」という声が上がっていたが課長は、「仲良し
から始まるのではない、成果を出すためにチームがある、リスペクトは結果としてついて
くる」という信念を持っていた。
彼のもつ信念は課員の望むものとは異なる、歩み寄れない壁がある。彼は、課員に理解
してほしい、変化してほしいと思っている。そしてそれを聞いて僕は、あなた自身が
変わることが起点だと思っている。
面談がうまくいかなかったこと、それは僕が課長に変わってほしいと願いながら話をして
いた、つまり相手に矢印を向けていたからかもしれない。自分に矢印をと常々言っている
が、振り返れば課長に矢印を向けて話をしていたんだろう、あなたが変わりなさいと。
本当に必要だったのは「あなたを理解したい」という姿勢だったんだ。
相手に矢印を向けて責めるのではなくその人から滲みだしを得るには、「願いを持ち
ながら、相手に本当の関心を寄せること」だろうかと自問自答している。