正解がない世界
解き方が既にわかっている問題、これを「技術的な問題」と言う。
一方、いままでの考え方では解決することができない難しい問題を、
「適用を要する問題」と区分けする。
前者は因果関係がはっきりしているもの、
例えば、故障した部品を交換すれば技術的な問題は解決する類いだ。
いま組織は、適応を要する課題に囲まれていると言う。
それは俗に言う、多様性に包まれた世の中だからだろう。
上司ひとつの考え方では問題解決できない。
問題から抽出する課題の設定そのものが難しい。
複眼、多面的に物事を見て、その場面その状況において適切なアプローチを考えていく。
問題解決のアプローチは1つでないかもしれない、
複数のボタンを押さないといけないかもしれない。
打ち手が間違っていると思えば、柔軟に臨機応変に手を変えていけばいい。
そんな時代には固執しないことが大切。
自らの"当たり前"さえ柔軟に変えていく勇気が必要だ。
ひとり1人が自分の頭で考えること、チームとしても異なる意見を聴ける、
広い心を持っていたい。
中でも1番大切な事は、「人に答えを求めない」心構えだと思う。
私はどう考えるのか、チームとしてどう考えていけるのだろうか、
自分自身に矢印を向け問い続ける、他者に向ける矢印は協働であって欲しい。
批判や答え合わせの矢印を相手に向けるのは、
自分自身を生きていないことの証では無いだろうか。