現実世界からのささやき
最近、営業の人たちとの飲み会に行くと、ざわつく心を感じる。
去年の4月に人事に来てすっかり人事マインドになってきた僕。
こちらの側にいると心地良いのは、人が人として扱われる気持ちの良い関係性が職場に
あるからだ。もちろん評価判断と言う視点からは逃れられないけど、ただ、大切に人の心
を扱うというマインドをみんなが持っている事は、とても気持ちの良いことだ。
なぜ営業の人たちといると心が騒ぐのか、それは自分も長く営業にいたからわかるんだ。
「人事がそんな綺麗事を言うけどそんなの簡単じゃないんだよ。
現実の人間関係はドロドロしてるし、誰も本音を言わないし、成果を残せ、
お前はできてない、評価判断という冷たい上司の目にさらされているんだ」。
そんな声が、視線が、営業から人事へ注ぎ込まれていることを、なんとなく感じるのだ。
綺麗事じゃ済まねーよって。
ぼくがやりたい事はそういった現実のドロドロとした世界の中でも、働く人が息が吸える
ようなスペースをつくっていくことだ。そこにはいろんな妖怪がいる。
表に出せない押し殺した声、解くべき課題がわからず直ぐに問題解決できない厄介な事、
慢性疾患のように組織を病的なものにするもの、そこに妖怪がいる。例えば、
「ソンタック:忖度」、「セーカイ:上司の正解」「オビエル:ものが言えずビクビク」等など
「私を人として扱ってほしい」これは誰もが想い、変わらないこと。
現実のドロドロとした世界の中でも、あなたがあなたらしくあれるために、
人事ならではの視点で押し殺した声を表に出し、そして良い組織をつくりたいのだ。