自分のひと口サイズ
仲間に教えてもらった天外伺朗さんの言葉、
「「変容したい」という気持ちが変容の邪魔になるからだ。おそらく「変容したい」と
いう気持ちの裏側に、「今の自分ではいけない」という強烈な自己否定があり、それが
変容の邪魔をするんだろう。」に気付かされた。
昔は蝶がサナギから姿を変えるように、修行したらいつかポンッと新しい自分の姿が出現
してくるのを望んでいた。変容したいという気持ちの裏側には、今のままの自分では
いけないという強迫観念があったのかもしれない。
天外さんは引き続いて言う「鈴木大拙師の『妙好人』には、「知識や知恵才覚といった
ガラクタ」という表現がある。どうやら知識は修行の妨げになるようだ」。
いろいろ学んでいることも、「学んで変容しなきゃ」と今も追われている心があるのかも
しれないと、気づきをもらった。知識を身に付けて、自分の鎧をぶ厚くして人に負けない
ように頑張らなきゃ、の心がどこかにないか。ときには自分を疑いながら、純粋無垢な
好奇心を持ち続けられるかを確認したい。
自分が学びたいから学ぶ、その結果として変容していれば良い。
知識馬鹿にならない素のままの自分でいられるか。
そのような学びのためには「自分のひと口サイズ」にすることを意識する。
理論やすごい人の言葉に出会っても、それは大きすぎるので、切り分けてひと口サイズに
して、自分らしい言葉に翻訳して、なじみよく吸収させるのだ。
そして、学びを自分の細胞にしていく。