ゆっくりと自分なりに
成人発達理論を仲間と学んでいる。学びから自分が感じたことを記す。
「能力を開発するには、ゆっくりと自分なりに。
謙虚に他者から学び、継続的実践から学びを統合する。そして持論を地肉化すること」
成長していく3つのステップがある。
①適切な認知構造の複雑化
②自分の中にある知識やスキルを整理統合し使える技になっているか
③VUCAスキル、多様な利害関係者の視点を把握し対話し意思決定の行動につなげる
ただ順番としては、現場実践の③から始め、②→①へと進んでいく。
「状況把握能力」を伸ばすことが大切となる。
われわれ個人と組織を取り巻く広い文脈をとらえること。その状況の中で、
自分が向き合っている課題や問題とともに生きることから、この能力が磨かれる。
まさに生きている現実現場に、学びが転がっているのだ。
学びは他者から与えられるものではなく、自分の置かれた文脈から得られる。
対人支援者としては、クライアントが切実に感じる領域で、相手が意味があると思える
学びを提供することが肝要だ。そしてお腹いっぱいに理論を渡すことではなく、相手が
すぐ使えるスキルを特定し、ひと口サイズに切って実践ができる環境をデザインする
こと、それが相手の成長を促すやり方だ。
「揺れ動く世界を観る力を磨く」。
視野・思考の広さと深さ、これは多様な文脈の存在を認識し、現実現場から学びとる
姿勢から磨かれる。
ただ焦るでない。
人の発達はゆっくりとその人なりに、その人でしか育んでいけないものだから。