人は何のために生きるのか
繰り返し稲盛さんが言う「善きことを思い、善きことを行う」。
日々積み重ねるこの愚直さを、愚直であることを人は、なかなかできない。
地位や名誉や、人と比較して俺が上だ下だと、そういったことを考えている限りは、
こんな愚直さは身に付けられない。ぼくはようやっと、だいぶ歳を経て、会社のヒエラル
キー組織の中の生き方を諦め、同じ会社の中でも自分らしく生きたいと思えるように
なって初めて、この稲盛さんの愚直な精神を理解できるようになってきた。
自分らしく生きていこうと決めたら、自分の源としっかりつながって生きていくのだ。
そして自分らしく生きていくこととは、人生の目的を問いながら、もがき続けながら、
生きていくことだと思っている。そして死ぬ直前になってようやく、俺の人生の目的は
これだったのかなあと思いながら逝くのだと思う。
稲盛さんのことば「生まれてきたときに持ってきた自分の魂を、この現世の荒波の中で
洗い、磨き、少しでも美しいものへと変えていく。そのために人生と言うものがあるの
ではないか」、深くうなづける言葉だ。
死にゆく時に生まれた時よりも少しでもマシな美しい魂を。
そう思ったら全力で生き続けたい。