こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

人生の苦難が教えてくれたこと


月間致知4月号読書感想文

対談、「命の授業」腰塚勇人、NPO命をバトンタッチする会代表・鈴木中人

 

6歳の愛娘を亡くした鈴木さんのお話は胸が苦しくなった。

お子さんを亡くし「子供の供養とは、親が生まれ変わること、子供の分まで生きること」その一文に出会ってから「自分がどう変われば良いのか、何をすれば良いのか」、その答えを求めるようになったそうだ。そして求めるものが変わると、気づきや出逢いも変わっていったそうだ。

 

自分の経験からも思い当たる。自分が何を大切にしているんだろうか、何に心を揺さぶられるのだろうか、その問いを抱き続けながら歩んでいくと、共鳴共振する出逢いがある。

 

対談相手の腰塚さんの言葉にもうなづけた「仮面や鎧をつけていないありのままの自分で生きていられるからこそ、心を開き集まってきてくれる人たち、応援してくれる人たちがいるわけです」。素直に心を開き、裸の自分でいられること、そこから自分が共に生きたいと思える人たちとの出会いがあると思う。

 

自分を生きるとは、限りない命を大切に、この一瞬一瞬の時間を大切に慈しむことだと思う。対談のお二人ともすばらしいなと思うのは、2人とも今の自分が人生で1番幸せだと感じていることだ。

 

それぞれが人生の苦難を抱えながらも、私を主語にしてしっかりと生きている。

そして人生の四季が移り変わる中で、蒔いた種はいつか花を咲かすのだ。

 

鈴木さんは言う

「残された人生の時間、季節の中で自分は何をバトンタッチしていくのか」。

成功や名誉や何かを成し遂げた結果を誇るのでなく、

自分の身近な家族や大切な人へ何をつないでいきたいのか、

命を燃やしきって生を満喫する素晴らしさを伝えたいな。