こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

頭のなかの冒険

 

成人発達理論からの学びのシェア。

これまでの時代、自分自身の頭で考えられる個の確立、アイデンティティが確立し批判的

に物事を考えられる段階、これが人格的に成長したゴールとされてきた。

 

しかしながら、この先にも人の発達段階があるという。

その段階を「実存的段階」といい、これは自己の存在そのものに揺らぎをもたらすことを

厭わない、本質的に冒険的な営みであるという。なぜ冒険的なのか。

 

この発達段階では、自分と他者の視点を相対化し、自分の意識の中に取り入れる。

眼は3つある。自分の眼、他者の眼、そして自分と他者を俯瞰している第三の眼。

この3つの眼を通して、自分自身が立脚するものとは異なる、価値観や世界観があること

を認識して、それを通して世界を眺めることができる発達段階があるという。

 

他者の視点も自分の中に取り入れて、自分を相対化してみる。

それを通して自分の存在そのものに揺らぎが出ることもある。

自分自身も疑ってみる勇気だ。

 

自分自身を包んでいる枠組みからも放たれて、自分からも自由になる。

ちっぽけな自分も俯瞰する勇気、他者から見た自分も想像して笑える素直さ。

そんな思考の柔らかさを楽しむ、冒険的な頭の中でいたい。

自由に生きたいから。