言葉のズレ
未来をつくるのは「言葉」。
言葉を用いて、姿かたちの現れていない未来を、対話で現実のものにする。
言葉の先にお互いが見えている世界は重なっているか、これは等しくは重なっていない。
必ず違うと言っていいほどだ。
ただ人は、お互いに分かりあっている同じものを見たいという願望を持っている。
同じ思いをする人が共同体の中にいる、そう感じられたときに人は、帰属の欲求が
満たされ、幸せを感じられるのではないか。
しかしながら同床異夢、これは夫婦の間でも、職場の中でも、あらゆる人間関係の中で
起こっていることなのだ。同じ言葉を用いながらも、その先に見ている世界は同じでは
ない。
どう同じでは無いのか、これを明らかにすることから、その人との関係性が始まる。
言葉のズレを確かめ合うことで、他人をより良く知り、自分もより良く知れる。
お互いがいかに分かりあっていないか、すれ違いの原因を認識する。
いかに僕らの言葉が伝わってないかを、お互いに自覚することから、
共に未来を創ろうとする行為が始まっていくのだ。