共感力
学んでいる成人発達理論からのシェア。
共感する力にも段階の差異があるという。
はじめは自分起点で感じる共感、次いで相手の立場に自分を重ねる共感、
3つめは相手の立場から物事を見る視点での共感。
人は現実を認識するメガネを持っていて、その認識の枠組みが、自分起点か他者起点かで
認識は異なる。最初の発達段階の認識の枠組みは、自分の価値観や世界観が起点となり、
自分の枠組みに縛られた見方、時に自分の落としどころに導こうとする態度となる。
2つめの発達段階は、相手の立場に自分を重ねて他者を理解しようとする。そこで重要な
視点は、自分のメガネには必ず盲点があることを自覚していることだ。
自分の認識の枠組みを批判的に見ることが重要で、それでないと独りよがりの自分起点で
の認識に陥ってしまう。この段階ができる人は、内省力をベースにした共感力があると
いう。この発達段階に至る人の割合は多くない。組織の中で、様々な思惑と軋轢が生じる
が、その中で多様な視点がある心理的な現実を受け入れて、それでもなお相手の立場に
立って、相手のフレームワークに合わせて共感をつくりとする姿勢。
自分に余白があり、謙虚な姿勢でないと、こういう姿勢はつくれないだろう。
最後の3つめの視点は、自分から相手を見るのではなく相手の視点に立ち自分を見つめる
メタ認知の世界だ。まだまだ先があり奥深い。