こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

オリジナルな強み

 

仲間との振り返りで教えてもらった言葉。

ピータードラッカーの「私的な強みは公益となる」。

その人オリジナルの強みが全体の為にもなるということ。

 

学んでいる成人発達理論で気づかされたことがあった。

「Biosocial Bans-われわれは、社会に適応しようとしているうちに自分の心や身体が、

一定の方向に調教させられてしまうプロセスがある」という。学校教育、企業内教育

いずれも然りだ。真の意味で個人がアイデンティティを円熟させていくには、我々の存在

に刻み込まれている"調教の足跡"から自由になっていくことが必要だと。

 

バブル期にあった「24時間戦えますか」のコマーシャル。

それが批判なく受け止められてしまう社会があった。今となっては笑うかもしれないが、

同じように当たり前とされていて、知らず知らずに自分を縛っている社会通念、無自覚に

受け入れているものがあるかもしれない。

 

例えば「人の機能性(能力)が個人の存在価値を決めるという考えかた」。

学校教育から社会人にまである、能力は開発されなければならないもの。能力によって

人の優劣を測り、成果・結果を出すために能力を伸ばさなければいけないという発想。

 

これが全てに当てはまる正解で無いと理解されてれば良いのだが、これが絶対解になって

いる世の風潮があるだろう。この考えの下では、能力を伸ばさないと個人の存在価値が

無いようになってしまう。

 

能力いかんにかかわらず、人がそこにあるという「存在価値」で認められて欲しい。

下手に能力開発されなくても、私もあなたも自分らしいオリジナリティーがあり、

そこを伸ばせば必ず強みになる。そしてそれが世の為にもなる。

そう信じて人に関わりたい。