こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

信じる勇気

 

エーリッヒフロムの「愛するということ」より、背中を押される言葉

 

自分自身を信じているものだけが、他人に対して誠実になれる。

なぜなら、自分に信念を持っているものだけが、自分は将来も現在と同じだろう。

したがって、自分が予想している通りに感じ行動するだろう、という確信を持てる

からだ。自分自身に対する信念は、他人に対して約束ができるための必須条件である。

そして、ニーチェが言ったように、約束できると言うことが、人間の最大の特徴である

から、信念は、人間が生きていくための前提条件の1つである。

 

愛に関していえば重要なのは、自分自身の愛に対する信念である。

つまり、自分の愛は、信頼に値するものであり、他人の中に愛を生むことができる、と

信じることである。

信念を持つには、勇気が要る。

勇気とは、あえて危険を犯す能力であり、苦痛や失望をも受け入れる覚悟である。

安全と安定こそが、人生の第一条件だと言う人は、信念を持つことはできない。

防御システムを作り上げ、その中に閉じこもり、他人と距離を置き、自分の所有物に

しがみつくことによって、安全を図ろうという人は、自分で自分を囚人にしてしまう

ようなものだ。

 

愛されるには、そして愛するには、勇気が必要だ。

これが一番大事なものだと判断し、思い切ってジャンプし、その価値にすべてを賭ける

勇気である。