一生モノの読書術
読書感想文 月間致知7月号
「人生を豊かにする一生モノの読書術 鎌田浩毅」
現場と読書が一致して初めて人は変わる、鎌田さんの言葉です。
「学者として好きな研究だけをしてはいけない。専門家として、自然の脅威や火山の
恐ろしさを社会に伝えることが私の重大な使命である」と、実学としての探究を続けて
社会へ発信してきた鎌田さんらしい言葉だな。
「現場」は、僕にとってもキーワードだ。自分が直面する目の前の事象と人。
ときには、めんどくさくなって疲れるし、その現場から離れて目を背けたくなる。
ままならない現実の世界、直視することを避けて、居心地の良い世界に引きこもっていた
過去がある。そんな弱気な自分はまだ僕の中に残っている。
疲れたもん、なんで俺がそんなことまでやらなきゃいけないんだよ、って。
鎌田さんが教えてくれた論語からの言葉。
「下学して上達す」、日常の問題から出発して、コツコツとひたすら自分の向上に
努めれば、必ず上のレベルに達する。
「素行自得」、自分の与えられたポジションに応じてできる行動をすること、素行して
初めて人は自己を把握することができる、それが自得ということ。
いま目の前の自分にとって厄介な仕事がある。そこからの逃げ向上を探しているの
だけど、教えてもらった二つの言葉は効くなぁ。
今自分ができることから始める、まず、自分の貢献から考えよ、そこから始めれば必ず
クリアできるし、自分を把握することにつながるのだと。背中を押される。
まず目の前の壁を乗り越えていこう、その繰り返しでまた新たな自分を発見できる。
壁があることで人生の味わいがまた、違うじゃないか。