こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

嘘つきサーベイ

 

世の流行を取り入れ我が社でも、エンゲージメントサーベイを使い組織状態の可視化を

している。サーベイを活用した、現場の対話支援を行った。

サーベイから見える景色と現場の生の声の違いに、改めて驚く。

 

サーベイの設問「私は一個人として尊重されている」、「私は直属上司を信頼している」

この設問に対する肯定的回答率が高い組織で、対話を行った。

 

第一回目の対話では、「何でも言いやすい、上司のおかげで多様性がある、家族的な

グループ」との声が上がった。そして昨日二回目の対話の場、そこでようやっと、

生の声が語られ始めた。そこで上司に対して、サーベイ結果と違う声が次々と挙がった。

 

私は聞いた「職場であなたが大切にされていると感じますか、大切度合いを割合で教えて

ください」、皆さんの体感値はバラツキがあったが1〜6割の度合い。サーベイ回答には

偽りも含まれている。言いたいけど言えない、そこには忖度、怖さ、不安があるので、

声は表に出されない。

 

二回目の対話で本音が語られた契機を振り返ると、僕が光を当て取り上げた言葉がある。

それは、「感情」、「上司側の正義」。

 

ここを掘り下げていくと、上司がかざす正義に虐げられる抑圧構造、自分の感情を出せ

ない大切にされていない哀しみ、が出てきた。

 

組織の中で本音が語られることは難しい、だけど、声が出されると、それを聴くだけで、

みんなの心の中に変化が生まれる。それが組織をより良くする原動力になるのだ。