勇気
昨夜の仲間との談義、勇気とは。
見えないものへの不安、他人との境界線を踏み越える恐れ、
自分の居心地よかった領域から一歩踏み出そうとする、その時に勇気を使う。
だけど、その彼は、勇気を持たないという。
自分が不安や恐れを持ったり、感情がわさわさと波打ったときに、それがどこから湧いて
くるものなのか、自分の内側にある原因を理解する。
原因を理解すれば、見えないものへの悪戯な不安や恐れ、それがなくなるので敢えて、
勇気と言うものを持たなくても対処できるのだそうだ。
僕から見たら彼は、ゆるぎない芯が出来上がっている人のように思える。
自分よりも年下の彼に畏敬の念を覚える、同時に怖さも覚える。
自分の知らない、自分より先を見据えている者への、怖さなのか。
その彼との関係性に、時には不安を覚えるのは、こういった畏敬の念から生じているの
だろう。そして、彼との間に横たわる自分の感情を知れれば、彼との関係性を結ぶのに
勇気は必要なく、自分の不安を超えていけるのかも知れない。
ぼくは過去、人との関係性に恐れて境界を踏み越えなかった。
今、組織開発の仕事を通じて、自分の中に湧き上がる不安や恐れの正体を見定め、人と
心をしっかり通じ合えるよう、自分の中に勇気をつくっているプロセスなのだと思う。