連鎖
今週の振り返り。
仲間の1人は職場での問題構造の因果関係を、ループ図を使って分析している。
問題発生の今から過去へと思いを馳せ、因果関係のつながりを順次紐解いている。
因果の束の中には、事象と言った事だけではなく、人の思いも含まれる。
ループ図を書きながら仲間が違和感を感じ始めたのが、自分の仕事は上流工程にあり、
やればやるほど変な業務が増えるのではないかと言う違和感。
自分を含むシステムとしての組織、システムに起こっている問題を考えているうちに、
自分も問題構造の一部であり、自分が問題を生むことに加担している、そう感じられる事
は怖い。
誰もが問題を起こしたくて仕事をしているわけではないのに、システム全体が問題を
起こし関わる人が不幸になる、そんな因果関係が明らかになるのは怖い。
ただ、自分も問題の一部であるかもしれない、そう認識することは、そこから変わりたい
原動力に繋がる。
彼はループ図から見えた、自分の世界の観えかたにおののいている。
負の連鎖の構造に、自分自身も加担していると見えてきたからだ。
一方、仲間が言ってくれた言葉に救われる。
「あなたは、観かたが変われば世界が変わると信じているのでは」
問題を生むために僕らはいるのではない。
良い未来を作るために僕らがいる、そんな世界の観え方ができるようになりたい。
観かたが変われば世界を変えられる、そうなれるように、ファシリテーターとして
来週も彼の背中を押していく。