こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

アウトロー

 

友に教えてもらった「就活アウトロー採用」。心を動かされた。

みんながリクルートスーツに身を包み一括の就職活動を行う。学生時代に何をやり、

だから自分は何かを出来そうな人材なのだと、アピール合戦のシューカツ。

 

多様性の時代と言いながらも、その会社が求める"らしさ"の既製服にフィットする人材を

探し当てる企業の採用姿勢。そんな企業に、またシューカツに違和感を感じる学生、

その違和感は健全だと思う。

 

だって企業の求めに自分の身の丈を合わせることで、「生きづらさ」を覚える企業人は

多いから。若い社員だけで無く、中堅、シニア社員もメンタルダウンで休職することも

多い。何が生きづらさを生んでいるのだろうか。

 

アウトロー採用を立ち上げた「キャリア解放区」代表のブログの一文に共感した。

 

『大きなコンセプトは以下の2つです。

既卒・中退者・就活に参加しないマイノリティにこそ価値がある。だから彼らを弱者と

みなすのではなく、強烈な個性として再定義する。

②よって、強烈な個性を活かしたまま社会と接続することが重要である。だから彼らに

対して就活トレーニングは一切行わず、フラットな対話をベースに企業と求職者の関係性

を構築する。』

 

採用マッチングに参加した企業担当者の言葉が印象的だった。

「面倒くさいけどいい子が多いですね。むしろ繊細というか、時代の感度が高い」

 

めんどくさいのだ。

自分であろうとすること、自分の意見を言う事、そんな人は面倒くさい存在。

ときには煙たがれるし、ピラミッド組織の中では上の言うことを聞いていればいいんだ

と、言葉を封じられる。

 

だけど意見を言うことって、他者への不平不満じゃないんだ。

感じる違和感の奥には、自分が大切にしたい価値観があるし、こんな風に生きたいって

憧れがある。

それを言葉に出して意見を言うことも抑圧される関係性って何だ。

それが生きづらさを生むことに憤りを感じる。

 

お互いをリスペクトしながら、自分たちの伸び伸びを受け容れられる関係性を広げたい。

引き続き頑張る。