人を味わう
昨日はプロセスワークのワールドワークのセミナーに行き、そこでロールプレイを初めて
体験した。
最近気になっているテーマをそれぞれ出し合い、そこから一つを選択。テーマ提供者の
想いを、具体的なエピソードを聴くことから始まる。そしてロールプレイが始まる。
やり方としては2つの対極となる役割を出す。
どちらかの立場に立ち、その役割を演じながら場が自然に移ろって行く。
その場で感じたことは、違和感や感情含めて言動に出していく。
口に出していくことで自分の想いの強弱に、自分の内側にも気づき、また発した言動が
周囲に影響を及ぼして場が転がっていく。相互作用が場に起こり、自分の心身に作用が
生まれる。
役割を演じるといっても、自分の幼少期を含めた原体験を投影して、その場の物語に
入っていく。このワールドワークの手法は、対立や紛争が起こっている人達の対話にも
用いられるものだ。
自分の心の中のざらつきや違和感、それを感じながら対極にあるポジションへ心のままに
移動する。相手の立場に立つと、その人の気持ちや見える景色が感じられる、
不思議なものだ。
人は自分の立ち位置だけにとどまっていると相手の事は理解できない、
相手の景色を感じてみようとすることで、その人の感じかたを体感していく。
不思議な体験だった。