ことばで表すもの
哲学者アリストテレスが人を説得し動かすための3つの要素とした、パトス、エトス、
ロゴス。人が関係性を築いていく本質をついている。
パトスは感情、エトスは個人の信頼性、ロゴスは論理。
パトス。人は感情の生き物だ、不安や恐れといった生き残るための原始的な感情が根っこ
にあり、そこから人と共同体を育み悦びや快楽へ感情が広がる。
エトス。他者と感情を交換できることで、信頼性のエトスが育まれる。
人は理解されたい生き物だと思う。同感共感、私のことを理解されたと思えたときに人は
他者へ信頼を寄せる。
ロゴス。そしてお互いが理解し理解されたと繋げるのは言葉の力のロゴスだ。
言葉は、伝えるだけでなく人を動かす要素がある。子供に「わかった?」と親が尋ねる
時にそれは、伝えただけではなく、相手が理解しそのように行動することを期待する。
言葉を聞きそれだけで人が動くのではなく、感情と信頼性があって人はその言葉を
受け止めて行動に移す。私の言葉は、私の思いをそのままに、そして相手の想いを含んで
いるのだろうか、互いの道が交錯できるような共感と信頼を生んでいるか、そして一緒に
動き出したくなる起動力を持ったことばであるのか。
磨いていきたい。