こにたん、組織開発の日々

2022年4月より組織開発を生業に。始める前から天職の確信

組織開発

棚ぼたは無い

仲間の組織開発の現場実践に学ぶ、当事者研究を進めている。 何を学びましたかという問いに対して答えてくれた「棚ぼたは無い。自分の足で動いて、 目で見て動く。それでないと信頼貯金は貯まらない」に痺れた。 人事と現場の兼務の役割で仕事を任され、人脈…

ことばで表すもの

哲学者アリストテレスが人を説得し動かすための3つの要素とした、パトス、エトス、 ロゴス。人が関係性を築いていく本質をついている。 パトスは感情、エトスは個人の信頼性、ロゴスは論理。 パトス。人は感情の生き物だ、不安や恐れといった生き残るための…

3つの自覚

昨日はファシリテーションの研修。 その中で印象的だったのが、思考の癖を意識すると言う内容。 ファシリテーターに必要な3つの自覚を学ぶ。 ①思考を自覚する(思い込まない) ②見方を自覚する(自分本位で考えない) ③習慣を自覚する(惰性に流されない) 日々忙…

ホールドする

対話の場にファシリテーターとして関わっていく際に、「場をホールドする」という言葉 がある。ホールドの言葉の意味は、持つ、支える、抱きしめる、開催する、心に抱く、 維持する、保留する、持ちこたえる等だ。 ファシリテーションのホールドとは何だろう…

自分も問題の一部

今日はループ図を考える。 現場の組織課題を見つめるために、問題症状の因果関係を明らかにしようとする試みを している。最近はループ図を書いている。これは現実の複雑性を理解するために、物事の つながりや全体像を見てその本質を捉えようとする営みだ。…

客観的であること

スーパービジョンについて考える。 コーチや組織開発コンサルタントといった対人支援のプロであっても、自分を客観視 し続ける視点を持つ事がときには難しい。なのでコーチも自分のコーチングを指導者から 助言を受ける機会をつくる、これがスーパービジョン…

モザイク模様

一人ひとりの声に耳を傾けると、組織の中のモザイク模様が立ち上がってくる。 人それぞれの個性が織りなすモザイク模様、パズルのピースの繋がりのようにも見える。 いまはある職場での対話支援を行っている。 職場がいきいきワクワク活性化することを目指し…

自分に矢印を

昨日の面談はうまくいかなかった。終わった時に無力感を感じた、なぜだろう。 その課長さんに現場の声を聴いてもらい、そこから彼が変化することを望んでいた。 その人が課員の声を聴き、自分に矢印を向けて欲しかった。 彼は言う「伝えているんですけどね、…

正しさとは

ある職場で、上司抜きの対話の場を設けた。 最初の対話は、あまり心の内を出せる形にならず、2回目の対話セッションを行った。 そこで皆さんから出された声のうち、ぼくが深ぼりしていったのが「正しさ」だった。 上司が正解を持っている感じ、それに従わな…

対話する勇気

週末、仲間と勇気をもって、お互いの領域に踏み込む対話があった。 仲間の声を聴き、それはヒリヒリする危うさがあり、当事者同士は目を合わせて話が できない緊迫感があった。心にあるが語られなかった言葉が、表に出された瞬間だった。 その声を出していた…

立ち止まる力

昨日はグループ会社の人事担当者も交えた勉強会で、パネルディスカッションのパネラー としてお話をした。皆さんに関心があるテーマを複数の中から選んでもらい、いちばん 得票を集めたテーマは「とにかくみんな忙しい、というか人事も忙しい」だった。 忙し…

嘘つきサーベイ

世の流行を取り入れ我が社でも、エンゲージメントサーベイを使い組織状態の可視化を している。サーベイを活用した、現場の対話支援を行った。 サーベイから見える景色と現場の生の声の違いに、改めて驚く。 サーベイの設問「私は一個人として尊重されている…

可能性を大きくする

〜組織開発の豆知識〜 「組織の真価を肯定的な質問によって、発見し可能性を拡張させるプロセス」として、 米国で1987年に提唱されたAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)がある。 インクワイアリーとは問い。質問によって、個人の価値や強み、組織全体…

あちらこちらの壁

人の間にはいろいろな種類の壁がある。 共に生きる、分かち合いたい、思いを同じくしたい、そう思いながらも人は同じではない ので、思いの重なるところ違う所がある。 境界線が、人の間を分断する壁となるのか、曖昧さを残しそのうち交わりたくなる境目と …

器の拡張

うとうとと意識と無意識のはざまの朝方に、ぼんやりとイメージが湧き上がってきた。 あの人この人の顔が浮かび並んで、大きなおおきな器になっている姿を。 最近ワクワクするのは、いろんな人と機会があり、話をして創造的なアイディアが湧いて くること。自…

実装力

組織開発とは何か、実装するための力だと思う。 経営トップがビジョンを語り企業のありたい方向性を示す、それを実現させるための 仕組みとして人事制度がある。社員に成果を出してもらうために目標管理制度があり、 中間管理職のマネージャーは現場と共に企…

具体と抽象

これからの組織開発をどう進めるのか、仲間と議論を始めている。 しかしながら議論は空中戦に飛びがちだ。 マネージャーは全社戦略のレイヤーで語ることが多い。私たちと関係のない上の世界の話 だと、参加者に思われると議論は噛み合わない。上の世界と下の…

聴かれること

昨日は、「人事の人に入ってもらい、話すことも良いもんだ」と言っていただけた。 その方はしっかり自分の意見を表に出される人。なんで、営業部の集まりに人事が入る 必要があるのか、この場はどんな目的があるのか、疑問に思ってその場に入られた。 会の終…

組織開発の力

チームのみんなへ。今日はちょっと伝えさせてください。 4月にここに来れて僕は幸せを感じています。 想いがあり、能力を磨き、仲間を讃え合う。 居場所を感じられる職場にいられるのは幸せです。 一方もどかしさも感じています。 みんながものすごく頑張っ…

出会えて良かった

前日につづき、植物状態患者の本の話。 患者さんを担当する看護師はプライマリーと呼ばれ、専属の担当になる。 ある看護師さんは「本当にこの人に出会えてよかった、って思える人たちに、ここに来て 会えてるような気がする。彼らのおかげでこういうことをさ…

内側から観る

植物状態患者の看護にまつわる本を読んでいる。 人と人との関わり合いを深く考えさせるものだ。 患者の多くは、言語的コミニュケーションが困難で、声を出せても意味を持った表現と して言葉を受け止められなかったり様々な困難がある。お世話する看護師は、…

リーダーシップ

研修登壇の準備をしている。 今回のテーマはリーダーシップ。 リーダーシップの語源とされるインドヨーロッパ言語の「Leith」には、"前進する、 一線を超える、死ぬ"という意味があると言う。 リーダーシップは、今ある自分から抜け出して前へ進む、その際に…

正解がない世界

解き方が既にわかっている問題、これを「技術的な問題」と言う。 一方、いままでの考え方では解決することができない難しい問題を、 「適用を要する問題」と区分けする。 前者は因果関係がはっきりしているもの、 例えば、故障した部品を交換すれば技術的な…

集合のことば

アメリカの思想家ケン・ウィルバーが提唱したインテグラル理論。 世界や物事を統合的、包括的に捉えるメタ理論だ。 その中で4象限のフレームワークがある。 "個人"と"集団"の縦軸と、"外面"と"内面"の横軸で4つに分けられる。 それぞれの象限は、①個の内面、…

出会うべくして

「人間は一生のうち、逢うべき人には必ず逢える。 しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときに」 教育者・森信三先生の言葉。 週末は組織開発のセミナー、そこでこの言葉を思い出す出会いだった。 2日間のセミナーで何を学んだのか言葉にすると、 ①言葉にな…

自らの力

今週末は、セミナーに参加し組織開発を学んでいる。 組織開発とは「組織のプロセスに気づき、よくしていく取り組み」。 プロセスとは何か、 言葉や行動に現れていない内面の心様を含めた、お互いの間で起こっている事。 良くしていくとは、組織の当事者自ら…

自分をつかう

応用行動科学分野の1つ、ゲシュタルト組織開発では、 ユース・オブ・セルフ(自己の活用)に注意を向けることを大切にしている。 自分の内側に既に知識体系があり、そこにアクセスするには、自分自身に気づくことが 大切だと。 自身の内部OSを、観る枠組みとし…

関係論

哲学者内山節さんの寺子屋、今日はそのメモです。 昔は自然(しぜん)という言葉はなかった。 自然(じねん)=おのずからしかりの意味。 明治になって Nature の訳語に自然(しぜん)が用いられた。 日本では自然と人間を分けるという発想がなく、自然、人間といっ…

人を味わう

昨日はプロセスワークのワールドワークのセミナーに行き、そこでロールプレイを初めて 体験した。 最近気になっているテーマをそれぞれ出し合い、そこから一つを選択。テーマ提供者の 想いを、具体的なエピソードを聴くことから始まる。そしてロールプレイが…

ファシリテーター

今日は職場でのファシリテーターの役割を、研修で伝える。 ファシリテーターとは何か、主役は会議の参加者だ。 彼らが会議の目的を自覚し、主体的にその場で話をして、自ら決められるように促進 する、それがファシリテーターの役割だ。 良い会議とはどんな…